彼女の微笑みはキャンディのよう

244話

深秋の季節、日が落ちるのは早く、夕方六時頃には街の両側のネオンがすでに灯り、華やかな光と柔らかな夜の闇が呼応し合っていた。秋風が吹き寄せ、肌に触れる冷気は清々しくも骨身に染みるほどではなかった。

柳循と徐静姝の二人は左右に並んで歩いていた。道中、特に多くを語り合うこともなく。キャンパスに入ると、金曜日ということもあって外出する学生が多く、この不思議な取り合わせの二人を見かけては、好奇心と噂話に満ちた視線を投げかけてきた。

徐静姝は彼がこのまま自分と一緒に歩き続ける勢いを見せていることに気づき、悩みながらも遠回しに断った。「あの、部長、この先は私一人で帰れますから」

柳循は表情を変えること...