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190話

翻日の朝、杜海元は家の前の低い椅子に腰掛け、一日中煙管を吸っていた。

洛伊人は来なかったが、代わりに二人の間抜けな若者が土瓶を十個も届けに来た。

この二人の若者は頭が切れない様子で、まるで幽霊でも見たかのような顔をして、品物を置くや否や一目散に逃げ出してしまい、杜海元は首を傾げるばかりだった。

しかし、諺にもあるように「初一は避けられても十五は避けられぬ」。

今日こそ洛伊は来なかったものの、いつ気まぐれに現れて、古い因縁を蒸し返すかわからない。

杜海元は日が暮れるまでずっと考え続け、どうすれば禍根を断ち切れるかと思案した末、ついに絶妙な方法を思いついた。それは二人の若者をできるだけ早く町へ帰ら...