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75話

道端で何気なく買った普通の骨扇も、淳璟の手に持たれると非常に鋭利な武器となる。

風と砂が巻き上がり、天地が暗色に染まる中、骨扇の銀光は一瞬前までは天辺の流れる雲のように優しかったのに、次の瞬間には鋭い銀糸のように変わった。骨扇と金の槍がぶつかる場所から火花が散り、一瞬にして花火のように華麗な光景を生み出した。

金甲の瞳孔に宿っていた侮蔑の色は、一つ一つの攻防で徐々に薄れていき、目の奥には興奮の光が燃え始め、その激しさは彼の繰り出す攻撃そのものだった。彼は命令により巫山を千年以上も守り続け、毎日変わることのない退屈な日々を過ごしていた。時折、こっそりと侵入して薬草を盗む者はいたが...