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63話

天暗く地闇く、邪風が強く吹き、草木は枯れ、血の跡が斑に残り、枯骨が積み重なっていた。

こんな場所はまさに地獄だ。

九疊雲は口の端を引きつらせながら目の前の焦土を見て、足の踏み場もないと感じていた。彼は爪先立ちで淳璟の腕にしがみつき、完全に淳璟に身を預けながら疑わしげに言った。「こんな場所に一体誰が住むっていうんだよ!」

このような谷間を見て、淳璟も少し疑問に思った。彼はこの場所がここまで目も当てられないほど荒廃しているとは想像していなかった。以前は時間を凍結させていた結界さえも哀れなほど薄くなっていた。今のこの場所こそ、あの看板に書かれた名前に相応しいものになっていた。

「知冷は本当に冷たくな...