無良男妃

42話

「仙味居の料理は王宮の御厨が王のために特別に作る料理に匹敵するほどだ」と言う人もいるそうだ。

淳璟も何度かそこで食事をしたことがあり、確かに味は素晴らしかった。青丘の料理にはまだ少し及ばないとはいえ。錦陌が腐った塩魚でも食べたような顔をしているのを見て、淳璟は一瞬きょとんとし、一口食べてみようと箸を伸ばした。

まだ噛みもしないうちに、既に耐えられなくなり、すぐに吐き出した。この料理はあまりにも口に入れられたものではなかった！

錦陌の視線が自分に注がれているのを感じ、淳璟は気まずそうに笑い、軽く咳払いをして、強引に真面目な顔で言った。「たぶん……えっと……新しい料理人に変わったばかりで、こういう...