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235話

九叠雲は頬杖をついて淳璟の向かいに座り、なぜ彼が突然魔に堕ちたのか、まだよく理解できずにいた。あの日、琉璃館で咸熙に尋ねた時、青丘の女帝のことを持ち出したが、咸熙はすぐに否定し、女帝には何も起きていないと言った。しかし、彼の記憶では、淳璟が最も大切にしている人物は蘇飛鸞ただ一人だけだった。彼は蘇飛鸞のためなら何でもする。淳璟の心の中で、蘇飛鸞は最愛の人であり、姉であり母のような存在であり、さらには彼が恋慕する対象でもあった。だから...今の状況を引き起こしたのは、蘇飛鸞に関することしかありえない。

蘇飛鸞に何か不測の事態が起きたのだろうか?もしそうなら...

彼は暗闇の奥へと一瞥を投げかけ...