無良男妃

233話

「淳璟も周囲を取り囲む面具の男たちが自分との時間稼ぎをしていると技を繰り出しながら気づいていた。眉を寄せ、疲労困憊の様子だが…彼は唇を噛み、自分を奮い立たせた。ここで倒れるわけにはいかない、姉さんも離児も青丘で待っているのだから。

だが、淳璟は徐々に面具の男たちの技が速くなっていくのを感じた。彼はますます追い詰められていき、もう限界だ、倒れそうだ。しかし心の中では別の声が咆哮していた。倒れるな、死んでも青丘に戻れ、姉さんはお前を必要としている、ここで倒れたら情けない奴だ、姉さんの側にいて守ると大言壮語する面があるのか？！

二つの声が彼の頭の中で争い、彼は頭を抱え苦悶していた。そんな淳璟を見...