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180話

天池の霊気は確かに非凡なものだった。青丘のどの場所よりも純度が高く濃密である。一般に霊気が純粋であればあるほど、霊力の向上効果は大きくなるものだが、狐族の大半はただ薄められた霊気しか吸収できない。天池のような純粋無垢な霊気は彼らにとっては毒にも等しかった。

おそらく淳璟の体が傷を負っていたからこそ、それらの霊気が適切な使い道を見出し、彼を傷つけるどころか、むしろ彼の修行に役立ったのだろう。

しばらく修練を続けた後、淳璟は大きく息を吐き、一息つこうとして顔を上げた。空中に浮かぶ骨扇はまだ本来の姿には程遠く、水色の紡錘形のままだった。彼は眉を上げ、気落ちして真っ直ぐだった背中を丸めた。両手を頭...