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17話

「錦陌は無力に鉄の檻の中に立ち、両腕をきつく抱きしめ、わずかに震えていた。この山洞は湿気が多く冷え冷えとしており、おそらく日陰で水辺に近い場所だろう。檻の鉄には白い皮膚の切れ端と黒い毛が付着しており、新鮮なものもあれば腐敗して悪臭を放つものもあった。

彼はもとより文官であり、日頃は知冷のために策を練ることを任され、法術の修練を怠っていた。今となっては後悔してもし切れない。もし自分が知冷の半分でも修為を持っていれば、こうして人の手に落ちることもなかったのに。

錦陌は鉄の檻の中を歩き回り、顔色は蒼白だった。「どうやら今回は大きすぎる賭けに出てしまったようだな!ここは人が留まる場所ではない!ここ...