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160話

立冬の日、王城の地面はすでに凍り、城門に高く掲げられた旗は凍えて「バンバン」と音を立て、城壁には白い霜の花が咲き、城内の花木は枯れ果て、黒褐色の枝だけが残されていた。

寂寥とした風情は、冬が世界に贈る贈り物だった。

午後、王宮から突然、狼王の容体が危篤で、薬剤師の纏草でさえ手の施しようがないという知らせが伝わった。知冷は狼王に代わって詔を起草し、亢龍君・千杭之に詔書を受け取り次第、直ちに出発して王城へ戻り、狼王に謁見するよう命じた。

朝会が終わると、淳璟は片手で頭をさすりながら、もう一方の手で老いた腰を支えてゆっくりと席から立ち上がり、大きく伸びをした。あの老臣たちのぺちゃくちゃと延々と...