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976話

私は黙って首を振った。まさか自分で自分の墓穴を掘ることになるとは。結局は自ら苦労を買っているようなものだ。

灿姐の店に来てからは、欲しい情報が得られなくても学校には戻らなかった。ここなら少なくとも相談できる相手がいるが、学校に戻れば冷ややかな皮肉を浴びせられるだけだろう。

灿姐は経験豊富だが、私の生徒募集の件については彼女も途方に暮れていた。結局は自分で何とか方法を考えるしかないようだ。

私は苦笑いしながら首を振った。自分で方法が思いつくなら、わざわざここまで来て灿姐たちに助けを求めたりしないのに。

その後何日も過ぎたが、私はまだ手詰まり状態だった。

基本的に私が頼った人たち全員に断...