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845話

やがて、杨宇は完全に我慢の限界に達したようだった。彼はオフィス内を見回すと、椅子を蹴るようにして外へ出て行った。おそらくタバコを吸いに行ったのだろう。

今や事務室には私と谢青の二人だけが残された。

肖蓉は授業に出かけていた。実はこの時点で、杨宇が肖蓉を探しに行ったのではないかと疑うべきだったのかもしれない。だが考えてみれば、そこまで心配する必要はなかった。仮に杨宇が彼女を見つけたとしても、肖蓉が何かを喋るとは思えなかった。

結局は肖蓉が自分の名誉を重んじるか、それとも私への憎しみを優先するかの問題だ！

谢青はずっと俯いたまま仕事をしていた。思わず私は彼女を何度かこっそり見てしまった。

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