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786話

「しかもこの台座、地上から3メートル以上もあるんだぞ!どうやって上がればいいんだ!」

私は眉をひそめた。狼の群れがじわじわと近づいてくる。狼たちは次々とうなり声を上げ、今にも襲いかかってきそうだ。

私はすかさず中央に向かって、手にした木の棒で二匹の狼の死骸に火をつけた。毛は非常に燃えやすく、すぐに炎が上がり、同時に焦げた匂いが漂ってきた。

この二つの火があれば、狼たちは簡単には攻めてこれない。

私は台座を見た。今はあの方法しかない。

私は心の中でそっと頷いて言った。「表姉、上がる方法があるよ」

表姉は一瞬きょとんとした顔をした。「どんな方法?」

私は何も言わずに壁際に下がり、しゃがみ込...