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778話

今日も劉松は指揮役を担当し、すぐに皆にテント設営を指示し始めた。従姉はすっかり意気消沈した様子で、ため息をついている。今日はもう動きたくないという気持ちのようだ。

従姉が行かないなら、私も行くまいと思った。やはり劉松のことが心配で仕方がない。

心の中では常に不吉な予感がしていた。来る前に地図を確認したが、ここは我々の探索範囲の最も外側ではあるものの、山地全体から見れば、今我々はちょうど山の中心部に位置している。同時にこの森林地帯の中央部でもある。

昔からこの辺りには野生動物がいるという噂があり、豹や狼まで出るとも言われていたが、今のところ我々は何も見ていない。

これが私が引き返したいと...