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777話

姉さんのその言葉で、私はすっかり冷静さを取り戻した。深いため息をつきながら、腕を引っ込めた。

口を開こうとすると、姉さんが頷いて言った。「小然、あまり考えすぎないで。今日はもう一日休んで、明日もう一日探してみて、それでもお姉さんの旦那さんの手がかりが見つからなかったら、帰りましょう」

私は頷いた。姉さんのその言葉は、まるで安心の丸薬を飲んだようで、心がぐっと落ち着いた。

実は、以前は郭婷や劉松のことなど全く気にしていなかった。でも劉松があんな風に足を引っ掛けてきてからは、もう彼らと一緒にいたくなくなっていた。

今の姉さんの言葉を聞いて、私は頷いた。姉さんがそう言うなら、もう少しの間、我...