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748話

「まさか最後にこんな結果になるなんて、まるで失うものばかりで何も得られなかったようなものだ。このまま族長を続けるなら、間違いなく待っているのは家庭内の細々とした面倒事だけで、これからずっとこの地に縛られることになる」

「そんな生活は御免だ」

この悩みを韓瑶に話すと、彼女はプッと吹き出した。

これには納得がいかない。韓瑶のこの反応はあまりにも傷つくものだ。慰めてくれないだけならまだしも、笑うなんて!せっかく信頼して打ち明けたというのに。

「何を笑っているんだ?そんなに面白いか?」私は冷たく言った。

意外なことに韓瑶はうなずいた。本当に面白いと思っているらしい。

もう我慢の限界だ。韓瑶...