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689話

「いとこ姉さんが驚いて、急いで私の手を掴んだ。

「小然、何言ってるの?今日のことはあなたのせいじゃないわ!確かに手で治すのは痛いわ、代わりに口でやってくれないかしら?」

そう言った後、いとこ姉さんは恥ずかしそうに俯いた。

もし目の前にいるのが蘇薇だったら、迷わず口で治療していただろう。でも、目の前にいるのはいとこ姉さんだ。少し躊躇したが、ため息をついた。このまま放っておけば、確実に症状は悪化するだろう。そうなれば誰も触れられなくなる。

苦笑いしながら、すぐに口を近づけた。いとこ姉さんの頬に軽くキスをすると、彼女の頬はとても熱かった。痛みのせいなのか、恥ずかしさのせいなのか分からない。

し...