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648話

私は満足げに頷き、すぐに李征に一睨みをくれてやった。この小僧がまだ私と張り合おうなんて、まだまだ青いな!

だが次の瞬間、後悔の念が湧き上がってきた。私の軽率な行動が裏目に出たのだ。いとこのお姉さんがどう選んだのか知らないが、なんと私に一票入れたではないか!思いがけず候補者の一人になってしまった私は途方に暮れた。こんな骨折り損の役目を考えるだけで全身がむずがゆくなる。

しかし、もはや手の施しようがない。司会者がすぐに立ち上がり結果を発表した。結果は明白で、私たち十人全員が候補者になったのだ!思わずため息が漏れた。あまりにも劇的な展開だ。

そこで先ほどいとこのお姉さんが私を引っ張って規則を説...