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630話

「しかし、約五分間待ち続けると、足がしびれ始めたのに、隣からは一向に音が聞こえてこない。これはいったいどういうことだろう?蘇琳はまだ終わっていないのか?」

私はもう限界に近づいていた。鼻には汗が浮かび、このまま続けば耐えられなくなるだろう。そうなれば蘇琳に見つかってしまい、大変なことになる!

深呼吸をして考える。蘇琳が動かないなら、私も動けない。だが焦りが募り、できるだけ耳を澄ませて、隣の蘇琳が何をしているのか聞こうとした。

そこで、ふと異なる音が聞こえてきた!

隣から漏れ聞こえてきたのは、喘ぎ声だった!

私は驚愕し、信じられない思いで再び耳を澄ませると、確かに断続的な声が聞こえてく...