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619話

胡姉さんの方はというと、もともと気が向いたら開けるといった感じだったので、今回の提携の話が決まると、さっさと店の鍵を閉めて閉店してしまった。

私はほっと息をついた。この和やかな光景を見て、心の中の大きな石が一つ下りた気分だ。考えてみれば、二人とも李剛に酷い目に遭わされた被害者同士。そう考えれば、共通の話題もたくさんあるだろう。

話がだいたい済んだと思った矢先、灿姉さんが急に言った。「ちょっと待って、小然。あなたのお姉さんは近くにいる?会社で働く気があるか聞いてみてくれない?」

それを聞いて、私は急に興味を持った。詳しく二、三質問してみた。これはきっと従姉にとって一番心配していたことだろう...