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543話

私は慌てて手を振った。柳叔母さんは本当に親切過ぎて、その熱心さに少し戸惑ってしまう。

「ご心配なく、柳叔母さん。私も春風通りで働いてるし、この辺りはよく知ってます。それに、もうこれだけ経ったから慣れましたよ」言い終わると、柳叔母さんに別れを告げて店を出た。柳叔母さんの店を出ると、ほっと一息ついた。今日はこんなに長く感じるとは思わなかった。

頭の中に柳叔母さんの魅惑的な姿が勝手によみがえってくる。柳叔母さんが承諾するなんて!ただ何気なく言っただけなのに、柳叔母さんはあっさり承諾してしまった。

後悔していないと言えば嘘になる。柳叔母さんのような魅力的な女性に、心動かされないはずがない。ため息...