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521話

「おい!男じゃないか!」

「うるさい!声を出すな、聞かれたら困るだろ。さっさと別の場所に行こうぜ!」

二人の声は非常に小さかったが、夜の静けさの中では十分聞こえてくるほどだった。

二人はすぐに踵を返して立ち去った。

僕は下を向いて確認すると、従姉は僕の足にしゃがみ込んだまま、そっと外の様子を窺っていた。

「お姉ちゃん、もう行った?」

従姉はこくりと頷いた。

僕の心も安堵で緩んだ。

僕はそっと下を向くと、従姉の頬が確かに少し赤くなっていた。

「小然、それどかしてくれない?」

僕は一瞬戸惑い、下を見て初めて気づいた。さっきからずっと我慢していたせいで、あそこがすでに膨らんでいたのだ。今の体勢では従...