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520話

場所を見つけたぞ、これで思う存分鑑賞できる。

カチッという小さな音が鳴り、火の粉が一瞬燃え上がってすぐに消えた。

いとこの姉のすぐ近くで突然、赤い点が灯った。

この音に私はびくりとし、いとこの姉も驚いて、あまりの恐怖にもう少しで地面から飛び上がるところだった。

私は慌てて自分の口を押さえた。声を出してはまずい!

幸いなことに、いとこの姉の注意はすべてそちらに向いていて、振り返る余裕はなかった。

「このクソ田舎、トイレになるような場所が一つもねえな」

「いいから、文句言うな!さっさと済ませろよ」

二人の声が聞こえてきた。

私...