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517話

トイレに着くやいなや、すぐにポケットから薬の包みを取り出した。二粒を手に取って飲み込み、しばらく待った。薬が効いてきたと感じてから、再び席に戻ることにした。

私が飲んだこの二粒は、他でもない、劉元子から手に入れた「酔わない薬」だ。使い道に迷っていたが、こんなに早く役立つとは思わなかった。

あの手下たちが私を見る目を思い出すと、笑いがこみ上げてくる。私を潰そうというのか?どっちが強いか、見ものだな!

冷ややかに笑いながら、すぐに席に戻った。

座るなり、隣のスキンヘッドの男が笑いながら言った。「随分長かったな?どうした?もしかしてお漏らししたか?」

その言葉に、周りの手下たちがどっと笑い...