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505話

この場面は何とも言えない奇妙さがあった。李霞はまるでタイタニック号のヒロインのように、全身何も身につけておらず、胸元には巨大なペンダントだけが揺れていた。

私の呼吸は思わず荒くなっていた。

もう待てない!この光景はあまりにも誘惑的すぎる!

こんな門前に転がり込んできた幸運、逃すわけにはいかない!

手を伸ばして行動に移そうとした瞬間、まさに決定的な場面で、李霞が突然片手を伸ばして私を制した。

よく見ると李霞の顔色が少し青ざめていた。彼女はどこか怯えているようだった。

「ダメ、ダメ、やめて!」李霞は慌てて言った。

私の頭に熱い血が上った!

この状況で李霞の言うことなど聞くつもりはな...