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453話

従姉の動きは本当に素早かった。私がようやく掛け布団をかけて立ち去ろうとしたその瞬間、従姉は突然私の手を掴んだのだ。

手を引き抜こうとしたが、どうしても抜けない。少し強く動かした途端、従姉は目を覚ましてしまった。

従姉はぼんやりとした目で私を見上げて言った。「小然、今日はもう帰らないで、ここで寝なさいよ」

私の心が躍った。従姉のこの提案は、まさに私の思惑通りだった。深く息を吸い込む。寝ればいいだけだ、怖いものなどない。

頷くと、従姉はすぐに手を離してくれた。

私はすかさず手早く服を脱ぎ捨て、従姉の布団に潜り込んだ。

横になるや否や、従姉は体を反転させ、すぐに私を抱きしめてきた。

甘...