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396話

でも外に出て回ってみたけど、仕事を探す道がまったく見つからなかった。私たち盲人が仕事を見つけるのは基本的に友人の紹介に頼るしかないんだ。小さな盲人マッサージ店はとても零細で、基本的に家族経営だから私を雇う余裕もないし、大きな店もすでに人員が埋まっている状態だった。

店に行くと、相手はあっさりと手を振って断るだけだった。

一通り回って戻ってきたけど、結局仕事は見つからなかった。ため息をついた。まさか自分が仕事探しで行き詰まる日が来るとは思わなかった。

家に帰ると、従姉はもう到着していた。

従姉はとても嬉しそうで、その浮かれた様子を見ればすぐに分かった。

従姉は私が戻ってくるのを見るなり...