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385話

私はそっと従姉を横目で見た。従姉の愛らしい顔が少し赤らんでいたが、何も言わなかった。

きっと従姉は私のことを心底恨んでいるんだろう。こんなに大勢の前で恥をかかせてしまったのだから、私のことを相当怒っているに違いない。

でも後悔はしていない。もし出発前に従姉にあのキスをしていなかったら、それこそ後悔していただろう!今、キスをした今となっては、まったく後悔していない。

私は真っすぐ胡小雪の方へ歩き出した。これからどんなことが起きても、立ち向かう覚悟はできている。

「ちょっと待って!」胡小雪が突然手を伸ばして私を止めた。

私は一瞬固まった。胡小雪は何をするつもりだ?まだ何か別の用事でもある...