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370話

「彼女に好き勝手させるしかないか」張玉倩の手にある鞭を見ると、悪寒が走った。この鞭で単に叩かれるだけならまだいいが、問題はその先端だ!

あの黒くて硬い先端!

私は身震いし、思わずその方向に思いを馳せてしまう。

張玉倩は冷笑し、すぐさま私に飛びかかってきた。捕まるわけにはいかない。私はさらに一歩後退したが、その一歩で後ろの限界に達し、両脚がベッドの縁に強くぶつかった。

脚から鋭い痛みが走り、バランスを崩した私はそのままベッドに倒れ込んでしまった。

「まずい!」と心の中で叫んだ。

案の定、私が倒れるやいなや、張玉倩はすぐさま飛びかかってきて、私の上に覆いかぶさった。

彼女は私の腰に跨...