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320話

ほんの少し前に進めば、従姉は後悔することになるだろう。

従姉は私の「武器」を見た時、最初は少し驚いた表情を浮かべたが、すぐに恥じらいの色に変わった。

私は本当に従姉に申し訳なく思い、もうどうやってここにいればいいのか分からなくなったが、従姉はタイミングよく私の手を引き止めてくれた。

「然くん、逃げなくていいのよ。大丈夫、男の子のことはよく分かってるから。恥ずかしがる必要もないわ。もし辛いようなら、従姉が自分で支えるわよ」従姉は微笑みながら私を慰めてくれた。

従姉がそこまで言ってくれたのだから、私は従姉の思いやりを十分に感じ取った。深呼吸をして、従姉の期待に応えなければならない。

「従姉、大丈夫...