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314話

私は目を瞬きすることさえ恐れていた。一瞬たりとも見逃したくなかったのだ。

灿姉はあっという間にTシャツを脱ぎ捨て、シンプルなブラジャー姿になった。

その動きは驚くほど素早く、まばたきする間もなく、ズボンまで脱ぎ去っていた。今や彼女の身体には黒の下着だけが残されていた。

ようやく灿姉のタトゥーの全容を見る機会が訪れた。

一目見て理解した。灿姉の体には一匹の龍なんかではなく、二匹の龍が彫られていたのだ!

二匹の龍が絡み合い、一方の龍の頭は灿姉の胸の上部に位置し、雪のような丘の上にまで半分の龍頭がかかっていた。

もう一匹の龍は彼女の体を下方へと伸び、まさに灿姉の下半身の要所へと延びていた...