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309話

俺の胸の内で火が一気に燃え上がった。一蹴りでドアを蹴り開け、勢いよく林楊に向かって歩み寄った!

ドアを蹴り開けた大きな音に、林楊は驚いて飛び上がった。すぐに反応して振り返り、俺を見るなり、彼の口元に冷たい笑みが浮かんだ。

「このクソ盲人め!何ができるってんだ!」林楊はそう吐き捨てながら、テーブルの上のコップを掴んで俺に向かって投げつけてきた!

だが、俺の反応は林楊の期待を裏切るものだった。さっと頭を傾けてそれを避け、すかさず拳を振り上げて思い切り林楊の顔面に叩き込んだ!

この一撃で林楊はパンダ目になった。しかも俺が狙ったのは、まだ見える方の目だ!

お前が片目だからって人を盲人呼ばわり...