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308話

それに従姉はまだ服を着ていた。

私は従姉が林陽というこの畜生に手篭めにされたのではないかと心配していたが、従姉がまだ服を着ていることを見て、少し安心した。

しかし、疑問にも思った。どうしてこんなに時間が経っているのに、林陽はまだマッサージを始めていないのだろうか?

しばらく待ったが、林陽が戻ってくる様子はなく、韓瑶のほうもおそらく待ちくたびれていただろうから、思い切って薬品を調合する部屋へ直接向かった。そこには普段使う薬品や器具がいくつか置いてある。

思いがけず、そこでまた林陽に出くわした。

私が入ったとき、林陽はちょうど仲間の一人と楽しそうに話していた。

私が入ってくるのを見るなり、彼らはす...