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296話

私の手はまるで沼に触れたかのように、ゆっくりと沈み込んでいった。

いとこの姉さんが色っぽく声を上げる。

私はびくっと驚き、手を動かす勇気もなくなってしまった。

「どうしたの?お姉さん?」

いとこの姉さんは頬を赤らめ、半信半疑といった様子で言った。「小然、これがあなたの言ってたツボなの?位置、確かに少しずれてるわね」

私の心臓がドキリと鳴った。実際、本当のツボはここじゃない。でも今となっては見切り発車でやるしかない。そうしなければ確実に終わりだ。私はいとこの姉さんに再び説明し、適当にごまかして、押し終わればすぐに楽になると言った。いとこの姉さんは恥ずかしそうに私を一瞥して言った。「大丈夫よ、小然...