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288話

私の心には熱い血潮が沸き立った。

こういう状況は、男なら誰でも抗えないだろう。だが、何姉さんがまだ外で待っていると思うと、急に冷めてしまった。

何姉さんには逆らえない。もし彼女に見つかったら、本当に終わりだ。妄想するだけで去勢されるかもしれないのに、まして実際にやったら…そのときは誰も守ってくれないだろう。

慌てて立ち上がりチャックを閉めながら言った。「今日はダメだ」

「林然、どういうこと?口だけじゃ物足りないなら、何でも望みどおりにしてあげるわ」林楠は急いで声を張り上げた。

その言葉を聞いて、思わず彼女の体に視線が走った。あの曲線美、豊かな胸と腰のライン、本当に魅惑的で、自制心が揺らいだ。

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