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287話

林楠が真っ赤に腫れた唇を舐めるのを見て、私はすぐに息を止め、この瞬間が訪れるのを待った。

正直言って、体が少し浮いているような感覚だった。

林楠が私を完全に飲み込もうとした瞬間、突然ドアの外で開ける音がして、私たちは二人とも驚いた。彼女は慌てて目隠しをつけ、ベッドに戻った。

私もすぐに手を林楠の体に置いてマッサージを始めた。そのとき、何姉さんがドアを押し開けて入ってきた。

彼女の顔色はかなり悪く、おそらく虹姉さんとの話し合いがうまくいかなかったのだろう。

私の心も不安だった。幸い反応が早かったが、何姉さんに見られていたら、きっと終わりだったに違いない。

そのとき、何姉さんが目配せをした。様子を...