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276話

混子の言葉を聞いた瞬間、頭がくらくらとして、胸の中から怒りが込み上げてきた。まさか叔母さんに奴にキスさせろだと？

叔母さんも一瞬固まり、私を見つめると、目から涙が溢れ出した。

叔母さんが黙っているのを見て、混子は私の頭を強く叩き、険しい声で言った。「キスするのかしないのか。しなければ手を出すぞ」

「するわ、するから」叔母さんは焦りのあまり、慌てて大声で叫んだ。

混子はニヤリと笑うと、唇を突き出した。その様子を見て、私は爆発しそうな怒りを感じた。

テーブルの上のグラスを手に取ると、奴の顔めがけて投げつけた。

「ガシャン」という音と共に、混子は慌てて私を放し、二歩後ずさりして、顔を押さ...