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272話

この午後、ずっと林楠を落とす方法を考えていた。

これまでの観察によると、この林楠は男性にちょっと拒絶反応があるようだし、俺に対しても特に好感は持っていないみたいだ。

前回のマッサージで彼女が気持ち良さそうにしていたのは、俺を何姉さんだと思っていたからで、もし俺だとわかっていたら、きっと八つ裂きにされていただろう。

考えてみたら、やっぱり次回のマッサージの時にするしかないな。どうしてもダメなら、強引にいくしかないか。

まだ退勤までには時間があるし、特にすることもないから、ちょっと外に出て、ついでにマッサージ店を開けそうな場所を探してみることにした。

ショッピングモールを出ると、見覚えのある人影...