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196話

「実はすぐに察しがつくんだ。この人はきっと何か心に引っかかることがあって、それで眠れないんだろうって」

「でも何姉さんの恋人かどうか確認するためには、会ってみる必要があると思ったんだ」

「必要ないわ」思いがけず何姉さんはきっぱりと断った。

私はかなり面食らった。会える機会があれば、状況を明らかにして虹姉さんの問題解決に役立つかもしれないと思っていたのに。

結局、何姉さんの警戒心はかなり強いようで、あれこれ言っても仕方ないので、マッサージを続けることにした。

何姉さんはまだメッセージを送り続けている。「昨日の夜はよく眠れてたじゃない。どうして私がいないと不眠になるの?」

「ふふ、あなたは...