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110話

考えただけでも、正気を失いそうだ!

しかし、いつ会えるか分からないのが残念だ。本当に心を奪われてしまう!

意外だったのは、雲依がすでに大学二年生で、私より少し年上だということだ。もし私が目が見えていたら、今頃は大学に通っていただろう。

そうなっていたら、マッサージを学ぶこともなく、今のように女性にマッサージをする機会もなかっただろう。

私が盲目だからこそ、人は私の前で無防備になり、すべての思いを露わにできるのだ。

ふと、「禍福は糾える縄の如し」という言葉を思い出した。

誰も災難がいつか幸運に変わるかなんて分からないものだ!

そんなことを考えていると、王琳が突然声をかけてきた。「今日はもう遅い...