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1014話

「でもやっぱり気になるんだよな。この仲人さんは俺のことを全部その女の子に話したはずだろ?いったい誰なんだ?まさか盲目の俺に興味を持つなんて」

そう考えると、一体どんな変わり者なのか見てみたくなった。

いとこは再び確認してきて、無理はしないようにと言ってきた。

俺は頷いて同意し、すぐにでも出発して一目見て、それからすぐに断るつもりだった。さっさと行ってさっさと帰れば、夕食の時間には間に合うはずだ。

しかしいとこは俺を引き止めた。お見合いの日は今日ではないし、いとこは俺がきちんと身なりを整えてからお見合いに行くことを望んでいた。相手の女性に会うときに、いつものジャージ姿では失礼にあたるとい...