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87話

張毅はもう我慢できず、テントを高々と張り上げてしまった。

于瑶もその様子を目にし、可愛らしい顔に一瞬で赤みが浮かんだ。

この男、どれだけ欲望があるの。

張毅は生唾を飲み込み、邪な火に駆られるまま、無意識にその膨らみに触れてみた。

夏夢夢の体は本能的に震えた。この混蛋、またチャンスに乗じて自分を弄んでいる。

我慢しなきゃ、絶対に我慢するんだ。

夏夢夢は歯を食いしばって息を殺し、声を出すまいとしたが、体から伝わってくるその感覚に抗えず、思わず高く声を上げてしまった。

「あっ……」

この突然の声に張毅は血が沸き立つのを感じた。ただ、この小娘がこんなに敏感だとは思わなかった。軽く触れただけでこんな反応...