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698話

貪欲で熱烈な唇に、張毅はときに魂の一部を奪われたような感覚に陥った。全身が鈍くなり、頭の中が異様に麻痺していく。趙涵の舌が絶え間なく蠢いている。

張毅の体内から熱気と消えない灼熱感を奪い去り、代わりに骨身に染みる寒気をもたらす。それは張毅の両脚から全身の神経へと走り、まるで氷の淵に落ちたような、言いようのない感覚だった。張毅はもう思考すらできなくなっていた。

彼女が一体どんな技を使っているのか分からないが、張毅にこれほど強烈な刺激をもたらすとは。回転、跳躍、摩擦—一瞬にして張毅は反応すらできなくなった。いつからこんなに魅惑的な過程になったのか、まるで信じられないほどだった。

今度は張毅が...