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642話

二人は約5分間そのまま立ち尽くし、抱き合い、寄り添っていた。後ろから誰かが入ってくる気配がして、やっとその人たちと一緒に外へ出た。出てからもしばらくして、二人はゆっくりと落ち着きを取り戻した。趙涵が車で張毅を送り届けたのは、すでに午後5時過ぎだった。彼女は張毅と一緒に階段を上がった。

彼女は張毅の住まいを見てみたいと言い、また背中に何か感じるような気がして怖いとも言った。張毅がドアを開けると、彼女は張毅のベッドに座り、寝室を見回した。

張毅はあまり気にしていなかった。

二人は座って少し話していたが、話しながら張毅は下半身に圧迫感を覚え、ひどく充血していた。彼女を押し倒したい衝動に駆られた。

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