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612話

王漢は手探りで触れながら、間抜けな笑みを浮かべていた。「小莉、おじさん、痛くしたかい?」

彼女はあの感触が大好きだった。心地よさを感じていたところだが、風情の分からない王漢のような男に触れられては、軽く鼻を鳴らしながら説明するしかなかった。「痛いわけないじゃないですか。もっと強く触れてくれたほうがいいくらい」

励まされた王漢は思わず手に力を込めた。鈍感ではあるが、単純な彼でも理解できることがあった。特にあの湿り気が、彼の指をより器用にさせた。

彼はこんな経験は初めてで、新大陸を発見したかのように、夢中になっていた。

周小莉は若いながらも、こういったことには慣れていて、男を喜ばせる方法を...