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589話

「小毅、起きてる?」外からの声は小さく、どこかこそこそとした感じがした。

表姐の于桂花だった。あの時張毅の大きなモノを味わって以来、あの充実感を再び体験したいと夢にまで見るようになり、寂しさに耐えられなくなって、そっとドアの前まで来て、ノックしたのだ。

于瑶と張毅は慌てて服を着ていた。心中では鼠の糞でも食べたほどの気持ち悪さだった。幸いドアに鍵をかけていたが、もし于桂花に見られていたらと思うとゾッとする。

「この于桂花め」

張毅は不機嫌そうに呟き、すでに服を着終えた于瑶を一瞥してから、仕方なく立ち上がってドアを開けた。

「桂花おばさん、何か用?」

張毅の口調はきっぱりとしていた。数...