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536話

時間は刻一刻と流れ去り、言葉にできないほどの快楽に沈みゆく張毅は、一度よりも一度と力を込めていく。その激しさは、まるで自分の体までも于菲の中に押し込めたいかのようだった。

一方の于菲はすでに夢心地で、魂がどこかへ飛んでいってしまったかのよう。両手で張毅の太い腰を抱き返し、抱き枕に顔を埋めたまま、くぐもった「んっ…んっ…」という声を漏らし続けていた。

「小菲、小菲、まだ起きてる?ちょっと来てお姉ちゃん支えて。トイレ行きたいの」

突然、于瑶の声が寝室から聞こえてきて、ソファーで激しく求め合っていた二人は同時に動きを止めた。

次の瞬間、于菲は何とか腕で体を支え上半身を起こすと、真っ赤な顔で振...