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451話

十万元の賞金など二人の目には入らなかった。彼らが狙っているのは「営業部副部長」というポジションだった。

会議が終わると、張飛雲と孫徳は図らずも一緒に会社を出て、前回食事をした四川料理店へ向かった。同じ個室、同じ席に着く。

「今回はチャンスだと思うんだ。鬱憤を晴らせるチャンスがね!」

真剣な面持ちで話す張飞雲に、孫徳は力強く頷いた。

「そうだ、もし副部長になれれば、張毅のあの生意気な小僧を潰して会社から追い出せるチャンスになる!」

その言葉を聞いて張飞雲は頷いたが、すぐに眉をひそめた。「言うは易く行うは難しだぞ」

「張毅は多くの人脈を握っている。我々が彼に勝てるだろうか?」

孫徳は...