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426話

たった一目見ただけで、人の内に衝動を呼び起こすような存在。

真っ直ぐに伸びた美しい脚には薄手の繊維アイスシルクの肌色ストッキングが纏わり、その脚をより一層長く白く見せていた。

陽の光を浴びて、ストッキングは魅惑的な艶めきを放ち、その輝きはどんな男性も見れば最も原始的な衝動に駆られるほどだった。

背中まで垂れる髪は微かに黄色みがかり、毛先はレイヤーカットがかけられ、歩くたびに揺れ動き、見る者の心を惑わせた。

整った卵型の顔立ち、繊細な柳眉、小さく可愛らしい鼻、赤みを帯びた小さな唇、そして高くすっと通った鼻筋——まさに完璧な美人の顔だった。

だが残念なことに、鼻筋の上には顔の半分以上を隠す特大のサ...