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412話

「そんなこと言って、俺、ジェットコースターなんかより、もっとスリル満点なところに連れてってやるよ。ナイトクラブとかどうだ?」張毅は大げさに腰に手を当て、金に糸目をつけないような態度で言った。

張毅が満足気に想いを巡らせていると、突然腰に鋭い痛みが走った。趙暁霞の細い指が彼の肉をつかんでいたのだ。美しい瞳で彼をにらみつけながら、「言いなさい、あなたこういう場所によく行くの?」

「そんなわけないだろ!一度も行ったことないから、今夜は君と一緒に行ってみたいと思っただけさ」

「本当?」

「嘘なんてつくわけないだろ?ねえ、早く手を放してくれよ、マジで痛いんだって〜」

「ふん、あなたが私に嘘をつ...